「パットに形なし」と言われるように、打ち方は人それぞれです。しかし、安定してパットを決める人には共通した「思考法(メンタル)」があります。逆に、3パットを連発してしまう人は、自分自身でミスを誘発する考え方に陥っていることが多いのです。
【結論】パッティングの極意は「入れよう」を「寄せよう」に変えること
3パットを防ぐための最強のマインドセットは、「1打目は絶対に入れない。半径50cmの円に止めることだけを考える」ことです。
「入れたい」という欲を捨て、「次のパットが誰でも入る場所に置く」という謙虚な思考を持つだけで、身体の余計な緊張が消え、結果として3パットは消滅します。
【理由】なぜ「入れたい」と思うほど3パットするのか?
「入れたい」という強い気持ちが、皮肉にもミスの原因を自ら作り出しています。その心理的メカニズムを理解しましょう。
1. 視覚情報が「距離感」を麻痺させる
「入れなきゃ」とカップ(穴)を凝視しすぎると、脳は「穴の場所」にばかり集中し、そこまでの「距離」や「傾斜」を無視し始めます。その結果、タッチが強すぎたり、極端に弱くなったりするのです。
2. グリップに「力み」が生まれる
プレッシャーがかかると、人間の指先には力が入りやすくなります。パターは最も繊細な感覚が必要なクラブ。グリップが強まると、ヘッドの重みを感じられなくなり、スムーズなストロークができなくなります。
3パットする人としない人の「思考の差」
| 状況 | 3パットを連発する人 | 3パットを防げる人 |
|---|---|---|
| 1打目の目標 | 「カップに入れる!」 | 「カップ周りの30〜50cmに止める」 |
| 優先順位 | 方向(ライン) > 距離感 | 距離感(タッチ) > 方向 |
| 外れた時の反応 | 「なんで外れたんだ!」と怒る | 「返しのパットが入る場所だ。OK」 |
| アドレス時間 | 考えすぎて長くなる | 決めたらパッと打つ(迷わない) |
【具体例】パターが安定する3つのメンタル・テクニック
具体的にどのような意識を持てば、3パットは防げるのでしょうか。明日から使える3つのステップを紹介します。
1. 「半径50cmのゴミ箱」をイメージする
小さなカップ(10.8cm)にボールを入れようとすると、緊張が高まります。そこで、「カップを中心に直径1メートルの大きなゴミ箱(あるいはフラフープ)」があると考え、その中に放り込むイメージを持ってください。
ここがポイント!
10m以上のロングパットで「入れる」確率はプロでも数パーセントです。初心者の目標は「次を1パット圏内に寄せること」。これだけで、心拍数が落ち着き、タッチが合ってきます。
2. 「ライン3割、距離感7割」のルール
多くの初心者が「右に切れるか、左に切れるか」のライン読み(方向)に時間を使いすぎます。しかし、パットのミスの8割は「距離感」のミスです。
「ラインはだいたいこれくらい」と決めたら、あとは「どれくらいの強さで打つか」だけを考えながら、カップをチラチラ見て素振りをしてください。脳に距離の情報を覚え込ませるのです。
3. 決まった「リズム」を刻む(プレショット・ルーティン)
不安な時ほど、打つまでの時間が長くなったり、短くなったりします。自分だけの一定の動作(ルーティン)を持ちましょう。
| 手順 | メンタルの意識 |
|---|---|
| ① ボールの後ろから見る | 「距離感(強さ)を直感で感じる」 |
| ② 素振りを2回する | 「ヘッドの重さを感じてリラックス」 |
| ③ アドレスに入る | 「方向を微調整。足の裏で傾斜を感じる」 |
| ④ 打つ! | 「結果を気にせず、リズムだけ守る」 |
【改善法】家でもできる!パットのメンタルを鍛える練習
技術練習だけでなく、「感覚」を研ぎ澄ます練習をしましょう。
目を閉じてパッティング練習
家でのパターマット練習で、一度目を閉じて打ってみてください。視覚を遮ることで、手のひらや腕に伝わる「打感」と、自分の「リズム」に全神経が集中します。この感覚が、本番の緊張下であなたを助けてくれます。
【まとめ】3パットは「心の持ちよう」で防げる!
3パットは技術の欠如ではなく、完璧主義や欲から生まれるものです。
- 目標を「半径50cm」に広げ、心に余裕を持たせる。
- ラインよりも「距離感(タッチ)」に意識の7割を割く。
- 一定のリズムで打ち、結果に対する執着を捨てる。
もし3パットをしてしまっても、「次はこう寄せよう」とすぐに切り替えることが大切です。パターは「耐える」スポーツではなく、いかにリラックスして「遊ぶ」か。その余裕が持てたとき、あなたのスコアは劇的に良くなります。
次のラウンドでは「寄ればOK!」という魔法の言葉を、ぜひ自分にかけてあげてください!






