風を読んでスコアアップ!アプローチショットの応用編
アプローチショットは「ピンまでの最後のひと振り」。距離だけでなく、風の影響を正しく読み取ることで、グリーンを大きく外すミスを防ぎ、スコアアップにつながります。

目次
1. 風を読むポイントは“グリーン周り”で本番
- 1打目・2打目はだいたいの風読みでOK
ティーショットやセカンドでは「向かい風なら1番手上げる」程度で十分。無風でもオンが難しいアベレージゴルファーには、細かい調整よりも大まかな読みで構いません。 - グリーン周りで再読
グリーン周りは地形や樹木で風が変化しやすい場所。フェアウェイで感じた風向きの先入観は捨て、ピンフラッグや木の葉の揺れを見て、風速・風向きを再確認しましょう。旗が軽くはためくなら約4~5m/s、強くしなるなら7~8m/s程度と判断できます。
2. ショットの種類と風への適応
ショット種類 | 特徴 | 風への強さ |
---|---|---|
チップショット | 低い弾道で転がし主体(20~30ヤード向き) | 影響小:風下へ転がせば距離を稼げる |
ピッチショット | 高い弾道でスピンを効かせ止める(30~50ヤード向き) | 影響大:向かい風で押し戻されやすい |
バンプ&ラン | 低い弾道で転がし長め(30~40ヤード向き) | 影響小:ロールで距離を調整可能 |
ロブショット | 高く上げて急停止(50ヤード以上向き) | 影響大:風に流されやすい |
- チップ/バンプ&ランは低い弾道で風の影響を受けにくい
- ピッチ/ロブは風速に応じたヤード調整が必須
3. 風速別ヤード調整表
下表は、残り30ヤードのピッチショットを例に、向かい風・追い風によるヤード調整の目安です。
風速 (m/s) | 向かい風時の押し戻し量 | 追い風時の延長量 |
---|---|---|
3~4 m/s | 約4~5ヤード | 約4~5ヤード |
5~6 m/s | 約10ヤード | 約10ヤード |
たとえば向かい風5m/sなら、30ヤードを打つつもりが実質40ヤード必要と考え、1番手(または2番手)大きめのクラブ選択を。
4. クラブ選択の目安
風の強さ | 向かい風時の調整 | 追い風時の調整 |
---|---|---|
弱風(2~3m/s) | 通常+1番手 | 通常-1番手 |
中風(4~5m/s) | 通常+1~2番手 | 通常-1~2番手 |
強風(6m/s以上) | 通常+2番手以上(状況次第) | 通常-2番手以上(状況次第) |
5. 実践テクニック
- 打つ前の観察
・旗や葉の揺れをチェック
・風速計があれば数値で確認 - 弾道コントロール
・向かい風:低い弾道で風の影響を抑える
・追い風:少し高めに打ち、グリーンで止める - リハーサルショット
・素振りで風の抵抗を体感
・練習場で風のある日に同距離を試し打ち - メンタル管理
・ミスを恐れず、状況を楽しむ余裕を持つ
・次のショットに気持ちを切り替える
6. まとめ
- グリーン周りは必ず風を再読し、旗や葉の揺れで風速・風向きを判断。
- チップ系は風に強く、ピッチ系は風速に応じてヤード調整(3~4m/sで約5ヤード、5~6m/sで約10ヤード)。
- 風速別に番手を変える目安を表で確認し、クラブ選択に迷わない。
- 低弾道・高弾道を使い分け、リハーサルショットで感覚を磨く。
風を読むスキルは一朝一夕では身につきませんが、ラウンド中のひと手間が大きなスコア差を生みます。ぜひ今回のテクニックを参考に、アプローチショットで風を味方につけ、確実にスコアアップを狙いましょう!

