硬いシャフトが招くチーピン:剛性過多によるプレーン外れの影響
硬いシャフト(剛性の高いフレックス)は、しなりを感じにくいために手打ちやオーバーザトップ軌道を誘発し、結果としてチーピン(プルフック)を起こしやすくなります。本記事ではそのメカニズムと対策を、初心者にもわかりやすく解説します。

目次
1. 硬いシャフトでチーピンが出る理由
硬いシャフトはたわみが少なく、「しなり戻し」を感じづらいことが特徴です。このため…
- 早期リリース
たわみを感じないために手首を早く返してしまい、フェースが閉じたままインパクトを迎える。 - オーバーザトップ軌道
体の回転にハンドアクションがついていかず、クラブがインサイドから強く下りてくる。 - 体とクラブのタイミングズレ
トップから切り返しで体とシャフトの動きが同期せず、クラブヘッドが先行し左への引っ掛けを生む。
シャフト剛性別ミスショット傾向
硬度 | しなり量 | ミス傾向 |
---|---|---|
柔らかめ(R) | 大きい | フック(過剰なしなり) |
普通(S) | 中程度 | チーピン(早期リリース) |
超硬(X) | 極少 | アンダーパワーやプッシュ |
2. プレーン外れの仕組み
硬いシャフトではしなりを使えず、スイングプレーンが乱れます。たわみを感じないことで…
- トップでクラブを止めにくく、切り返しで手元が先行
- 早期リリースでフェース向きが閉じたままインパクト
- オーバースイングから急激なダウンブローでインサイドアウト軌道
この一連の動きがチーピンを強力に誘発します。
3. フレックス選びと調整のポイント
まずは自分のヘッドスピードに合ったシャフト硬度を選び、試打でしなり感を確かめましょう。
ヘッドスピード | 推奨フレックス | 目安 |
---|---|---|
45m/s以上 | S〜X | 剛性を活かし、安定性を重視 |
40〜45m/s | R〜S | 柔らかめを試し、自分の振り抜きやすさを確認 |
35〜40m/s | R〜A | 大きなしなりを活かし、飛距離と方向性を両立 |
35m/s未満 | L〜A | 超柔らかめで振り切りやすさと関節負担軽減を優先 |
カスタムフィッティングの活用
- 練習場で平均ヘッドスピードを測定
- 複数の硬度を試打して「しなり戻し感」を体感
- トルクや重量も調整し、振動吸収性や疲労度を最適化
4. しなりを体感するドリル
硬いシャフトでも「しなり」を感じ、自分の体とクラブの動きを同期させる練習ドリルです。
ドリル名 | 方法 | 効果 |
---|---|---|
スプリットハンド | 右手だけ、左手だけで交互に素振り | 手首コックとリリースのタイミングを習得 |
スロー素振り | スロー素振りでインパクトゾーンのみ重点的に練習 | 体重移動とフェース向きを同期 |
しなりを体感するための練習グッズを紹介します!
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5. プレショットルーティンの徹底
硬いシャフトのクセを抑えるには、メンタル面も重要です。ルーティンを強化し、余計な手打ちを防ぎます。
- グリップ圧の確認
軽く握って手打ちを抑制 - ターゲットイメージ
弾道と落下地点を具体的に思い描く - 素振りでしなり確認
トップで一度止め、切り返しのたわみを意識 - インパクトゾーン練習
フィニッシュまでの動きを頭に刻む
6. まとめ
硬いシャフトは安定性を生む半面、しなり不足がチーピンを誘発します。
- 自分に合ったフレックス を選び、しなり感を試打で確認
- しなりを実感するドリル でタイミングを修正
- ルーティン強化 で手打ちを抑制し体の回転を主体に
これらを実践すれば、硬いシャフトでも安定したスイングが身につき、チーピンを克服できるはずです。ぜひ今日から取り組んでみてください!


