ラフからのアイアンショット!番手選びの考え方徹底解説
ラフ=「飛ばない」だけじゃない。浮いていれば“飛びすぎ(フライヤー)”も起こります。
まずはライを正しく診断 → 目的(脱出 or 距離)を決める → 番手選びの順で。

目次
[目次]
- ラフでミスが出る理由(超ざっくり)
- まずはライ診断:3タイプだけ覚える
- 番手選びの基本ロジック(早見表つき)
- 打ち方のコツ(アドレス・スイング・インパクト)
- よくあるNGと対策
- 練習ドリル&クラブ別の使い分け
- まとめ:迷ったらこの手順
ラフでミスが出る理由(超ざっくり)
- 芝の抵抗でヘッドスピードが落ちる → 飛距離ロス
- 芝がフェースとボールの間に入る → スピン減少&フェースが被りやすい(左へ)
- 浮きライではスピンがさらに減りやすくオーバー(フライヤー)
POINT:**「沈み気味=飛ばない」「浮き気味=飛びすぎ」**の二極をまず頭に。

まずはライ診断:3タイプだけ覚える
ライのタイプ | 見た目の目安 | 起こりやすい現象 | 目的の優先 |
---|---|---|---|
浮いている(ふわっと乗っている) | ボールの赤道より下が見える | フライヤー(想定以上に飛ぶ・ランが多い) | 距離コントロール |
半分沈み(中間) | ボールの赤道が芝に触れる | 飛距離ロス、フェースが被りやすい | 距離+方向 |
深く沈み(ベタ沈み) | ボールの上半分しか見えない | ヘッドが抜けない、大きくショート | 脱出最優先 |
まずはここを5秒で判定。迷ったら「半分沈み」扱いで安全寄りに。
番手選びの基本ロジック(早見表つき)
決め方の順番
- 脱出が最優先か? → YESなら**ロフト多め(短い番手)**で確実に出す
- 脱出に不安がなければ、ライ別に調整
- “方向の保険”として、できればショート目に攻める
ライ別・番手調整の早見表
ライ | 基本方針 | 番手調整の目安 | キャリー/ランの考え方 | 代替クラブ案 |
---|---|---|---|---|
浮いている | フライヤー警戒 | 1番手下げる(=ロフト増やす) | キャリーは出るがラン増。手前目を狙う | ユーティリティよりショートアイアン有利 |
半分沈み | 抵抗で飛ばない | 1〜2番手上げる(=ロフト減らす) | キャリー不足になりやすい。しっかり目に | ユーティリティ/ハイブリッド◎ |
深く沈み | 脱出最優先 | ロフトを増やす(PW〜7I程度) | 距離は二の次。フェアウェイに戻す | ウェッジor7〜9Iでレイアップ |
用語メモ
「番手を上げる」=ロフトが立つ(例:8I→7I)
「番手を下げる」=ロフトが寝る(例:7I→8I)

もう一歩の距離目安(目安は安全寄り)
想定距離(フラットなフェアウェイ基準) | ラフ・半沈み時の補正 | 浮きライ(フライヤー)時の補正 |
---|---|---|
150y(7I想定) | +1番手(6I) | -1番手(8I) |
170y(5I想定) | +1〜2番手(4I or UT) | -1番手(6I) |
120y(9I想定) | +1番手(8I) | -0〜1番手(PW〜9I) |
※ 個人差あり。まずは安全側で試す → 距離差を記録して微調整。
打ち方のコツ(アドレス・スイング・インパクト)
アドレス
- グリップはやや強め(芝でフェースが返されにくくするため)
- スタンスやや広め、体重55:45で左寄り、ボール位置は“いつもよりやや右”
- フェースはやや開き気味で構えておく(芝で自然に被る分を相殺)
スイング
- コンパクトに。欲張らない
- コックを早めに入れて上から“サクッ”と入れるイメージ
- ダフリ防止に、ハーフ〜スリークォーターで振り切る
インパクト〜フォロー
- リーディングエッジで芝を切る感覚
- フェースを返しすぎない(左ミス防止)
- フォローは低く短く取り、ランを計算して狙う
POINT:ラフは**“クリーンヒットより、抜け重視”**。無理に高い球を打たない。
よくあるNGと対策
NG動作 | 何が起こる? | すぐできる対策 |
---|---|---|
フェースを被せて構える | 左へ引っかけ+スピン減 | やや開きからスタート |
大振りでヘッドが絡む | 大ダフリ&飛ばない | 8割スイング+コンパクト |
フェースを無理に開いたまま当てる | 右プッシュ&距離不足 | 開きは構えまで、インパクトはスクエア意識 |
深いラフで長い番手 | 脱出失敗のリスク大 | ロフト増やして一度出すのが正解 |

練習ドリル&クラブ別の使い分け
家&練習場ドリル
- タオルドリル:ボールの手前10cmに薄いタオルを置き、タオル手前で入れてタオルをかすめる(上から入れる感覚)
- 8割スイング固定:番手を変えても同じリズム・長さで振る→距離差のログを取る
- フェース管理:アドレスで1〜2度開き→インパクトはスクエアの再現練習
クラブ別のコツ
- ショートアイアン(PW〜8I):脱出&狙いの両立。ラフでも安心
- ミドル〜ロングアイアン(7I〜4I):半沈み以上は無理せず1番手上げやUTへ
- ユーティリティ/ハイブリッド:半沈みで最強。払いすぎずコンパクトに
- ウェッジ:深いラフはまず出す。距離は次のショットで取り返す

まとめ:迷ったらこの手順
- ライ診断(浮き/半沈み/深い)
- 目的を決める:脱出最優先? 距離も狙う?
- 番手選び
- 浮き=-1番手(フライヤー対策・手前狙い)
- 半沈み=+1〜2番手(距離ロス対策、UT有力)
- 深い=ロフト増やす(まず出す)
- コンパクト・8割・やや開き始動・フェース返しすぎない
- 結果をメモして次回の基準を作る(コースマネジメントの要)
おまけ:コースで使う“一言メモ”ボックス(印刷&スマホ保存推奨)
- 「浮き=手前狙い」「沈み=番手上げ」「深い=出す」
- 構えはやや開き・ボールやや右・左体重55%
- スイングは8割・コンパクト・低いフォロー
- 迷ったらユーティリティ、深かったらショートアイアン




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