グリーンの傾斜を読むならプラムボビング!方法を徹底解説!
ゴルフにおいて、パッティングはスコアを左右する大きな要素の一つです。せっかくグリーンオンしても、パットが決まらずにスコアを崩してしまう経験はありませんか? そこで注目したいのが**プラムボビング(Plumb Bobbing)**というテクニック。プロゴルファーの間でも活用されるこの方法をマスターすれば、グリーンの傾斜をより正確に読み取り、パットの成功率を大幅にアップさせることができます。
本記事では、初心者にも分かりやすいようにプラムボビングの基本原理や具体的な実践方法を、図表を交えながら詳しく解説します。正しいパターの持ち方や目線の高さなど、ミスを減らすコツも盛り込んでいますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次
- プラムボビングとは?
- なぜプラムボビングが効果的なのか
- グリーン傾斜読みの基礎知識
- プラムボビングの具体的なやり方
- 表で見るプラムボビングの手順
- よくあるミスと改善策
- 練習での取り入れ方
- まとめ:プラムボビングでパット精度を高めよう
1. プラムボビングとは?
**プラムボビング(Plumb Bobbing)**とは、パッティングラインを正確に読むために使われる方法の一つです。ボールの後方約2mに立ち、パターを垂直に吊り下げるように持ち、シャフトがどのように傾斜と交差しているかを視覚的に確認します。
- 目的:グリーンの傾斜を把握し、パットのラインを正確に読む
- やり方:パターを地面と垂直に保ち、視線を低くしてシャフトと傾斜の関係を見る
- メリット:目の錯覚を最小限に抑えられるため、初心者でもライン読みの精度が上がる
2. なぜプラムボビングが効果的なのか
パッティング時のライン読みでは、どうしても目の錯覚が生じやすくなります。グリーン上のアンジュレーション(傾斜やうねり)や芝目、周囲の風景によって、思った以上にラインがズレてしまうのです。
プラムボビングの主な効果
- 錯覚を排除
- パターのシャフトを垂直にすることで、左右の傾斜を客観的に観察しやすい
- ボールとカップを結ぶラインの曲がりを視覚的に把握できる
- 傾斜の方向を明確に
- シャフトと地面の接点がどちら側にズレているかを見ることで、どちらに曲がるかが分かりやすい
- グリーン全体の流れを感じ取りやすい
- ボール後方2mからカップを見渡すため、全体の傾斜を把握しやすく、細かい起伏も見落としにくい
3. グリーン傾斜読みの基礎知識
プラムボビングを実践する前に、グリーンの傾斜を読む上での基礎知識を整理しておきましょう。
- 芝目の方向
- 芝が順目の場合、ボールは速く転がる
- 逆目の場合、ボールはブレーキがかかりやすい
- 高いところから低いところへ
- ボールは常に高いところから低いところへ向かって転がる
- グリーン全体の高低差をイメージするとラインが見えやすい
- 周囲の景色に惑わされない
- 周囲の傾斜(遠くの山や建物)に目が行くと錯覚を起こしやすい
- プラムボビングはこの錯覚を補正する手段として有効
4. プラムボビングの具体的なやり方
(1) ボールの後方2mに立つ
ボールとカップを結ぶラインの後方、約2mほど離れた地点に立ち、カップ方向を見ます。あまり近すぎると傾斜が分かりづらく、遠すぎると周囲の景色に惑わされやすいので、2m前後が目安です。
(2) パターを垂直に保持
片手でパターのグリップ部分を持ち、シャフトを地面と垂直に保つようにします。パターのヘッドが揺れないように安定させることが重要です。
事前に使用しているパターのタイプによってどこで吊り下げたらシャフトが垂直になるか自宅の壁などを利用して調べることがとても重要です!!
(3) シャフトとボール、カップの位置関係を観察
シャフトが左右どちらにズレているか、またボールやカップがどのように見えるかを観察します。たとえば、カップがシャフトの右側に見えるなら、右に傾斜がある可能性が高い、というように判断できます。
重要ポイント:プラムボビングでシャフトを見るときは必ず効き目でやってください!!
効き目の調べ方(簡易版)
- 腕を伸ばして、両手で小さな三角形を作り、遠くの物(目標物)をその三角形の中に収めて見ます。
- そのまま両目で見つつ、片目ずつ交互に閉じると、目標物が三角形から外れない方の目が“効き目”です。
この方法で、どちらの目が優先的に物を捉えているかを手軽に確認できます。
(4) 目線の高さを低くする
少し膝を曲げて視線を低くすることで、より正確に傾斜を確認できます。上から見下ろすと錯覚が起きやすいため、できるだけ地面と平行に近い目線を意識します。
5. 表で見るプラムボビングの手順
以下の表に、プラムボビングを実践する際の手順とポイントをまとめました。
ステップ | 動作 | ポイント |
---|---|---|
1. 位置取り | ボール後方2mに立つ | 遠すぎると景色の影響を受けやすい 近すぎると傾斜が分かりにくい |
2. パター保持 | パターを垂直に保つ | シャフトが揺れないよう安定させる |
3. 観察 | シャフトとボール・カップの位置関係を確認 | どちらにズレて見えるかで傾斜の方向を把握 |
4. 目線調整 | 少し膝を曲げて視線を低くする | 上から見下ろさないよう注意 |
5. ライン決定 | 傾斜の強さと方向をイメージ | どの辺りから曲がり始めるかを予測 |
6. ストローク | 実際にパットを打つ | 打ち出し方向とスピードを合わせる |
6. よくあるミスと改善策
(1) シャフトが垂直になっていない
- ミス例:パターが斜めになっているため、正確に傾斜を見れない
- 改善策:片手で吊り下げヘッドが揺れないように安定させる、シャフトが垂直になるポイントを自宅の壁を利用して調べておく
(2) ボール後方に立つ位置が不適切
- ミス例:ボールに近すぎたり、遠すぎたりする
- 改善策:目安として2m前後を保ち、何度か調整して最適な距離を見つける
(3) 視線が高すぎて錯覚を起こす
- ミス例:体を伸ばしたままラインを見て、正しい傾斜を把握できない
- 改善策:膝を軽く曲げ、頭の位置を低くしてラインをチェック
(4) 芝目や速さを考慮しない
- ミス例:傾斜だけに注目し、芝目の影響を見落とす
- 改善策:芝目が順目か逆目かを確認し、転がりの速さも考慮してラインを最終決定
7. 練習での取り入れ方
(1) パッティンググリーンでの反復練習
コースに出る前に、パッティンググリーンでプラムボビングを使ってラインを読む練習を行います。以下の手順がおすすめです。
- 違う角度・違う距離から数カ所ピンを狙う
- それぞれのラインでプラムボビングを実践
- 実際にパットを打ち、どの程度合っているか確認
- 修正が必要ならもう一度ラインを読み直す
(2) スピード練習との併用
プラムボビングで傾斜を読んでも、パットのスピード感が合わないとライン通りに打っても外れます。距離感の練習(ストローク幅の調整やテンポの一定化)と併せて行うと効果的です。
(3) 芝の状態が変わる状況での試行
練習時は、朝・昼・夕方など、異なる時間帯でグリーンの速さが変わる状況を経験すると良いでしょう。プラムボビング自体は傾斜読みの補助ですが、芝が湿っているか乾いているか、順目か逆目かで結果が大きく変わります。
8. まとめ:プラムボビングでパット精度を高めよう
グリーンの傾斜を読む際にありがちな目の錯覚を補正し、正確なラインを導き出すための技術がプラムボビングです。ボールの後方2mに立ち、パターを垂直に吊り下げてシャフトのズレ具合を見ることで、どちらに傾斜があるかを視覚的に確認できます。
- メリット:
- 傾斜の方向を客観的に把握しやすい
- ミスパットを減らす効果が期待できる
- 初心者でも覚えやすい手順
- 実践のポイント:
- ボールの後方2mに立つ
- パターを垂直に保持
- 低い目線でシャフトのズレを観察
- 芝目や速さを加味して最終ラインを決定
- 注意点:
- シャフトが垂直になっていないと正確に読めない
- ボールとの距離や目線が高すぎると錯覚が生じやすい
- 芝目やグリーンスピードの影響も考慮する必要がある
初心者のうちは、パットのライン読みが難しく、短い距離でも外してしまうことが少なくありません。プラムボビングを習得することで、傾斜の把握が格段に楽になり、パットの成功率を高められます。ぜひ次回のラウンドや練習で取り入れ、スコアアップにつなげてみてください。
